活動内容について

造形活動について

『遊び=造形活動』の分類につい て

私たちは、多種多様な子どもの遊びの理解を深める為に「遊び = 造形活動」と考えて子どもたちの遊びを捉えることを試みてきました。
そこで「遊び=造形活動」を7つに分類しました。

行為としての造形活動

遊びの中での基本的な行為、創造的な行為そのもの。 行為する子ども自身を造形作品の一つとして見る。
座る、立つ、寝る、転がる、見る等の生活的なものから 木登り、バランスを取るなどの運動的行為、冒険的行為全て。

状態としての造形活動

◎行為が継続される状態。砂をまく、土を投げる、水を飛ばすなどの破壊的行為の継続から、波打つ水面をつくったり、木を遊具として遊んだり、木を引きずったり、水で絵を描いたり行為が継続されている創造的な状態。
◎火を燃やして炭をつくる等独創的な行為や植物の生長等と関わる継続的な行為も含む。

配置・配列としての造形活動

基本的には土団子や石、木片や丸太等を並べる造形活動
木片等を家の床のように敷き並べて遊びの拠点にする。
板をつなぎ、縦に並べて長い道を作ったり、石を円環状に並べたりする遊び等。

構成としての造形活動

◎土を掘った穴と掘り出した土を盛り上げて作った凹凸の関係が見える作品、小さい木片を拡げ積上げて構成した作品、大きい木片で何らかの構造を感じさせる作品。
◎土と木の実、木片と砂、土と小枝、丸太と木片、大きい木片と小さな木片など、
2つ以上の異なったものを関係させる作品。 

場としての造形活動

共同で砂場や土山等に大きく働きかける造形活動。
柱を地面に建てようとする家づくりが「場としての造形活動」へと発展していく。
出来上がった作品は構成的な作品になることも度々。地面に絵を描く活動も。

つくられた抽象的立体

大きな土団子作りやその土団子を積み上げる等の立体作品がスタートとなる。
そして素材と格闘する中で夢と空想が働きかけ大きな作品を生み出していく。

つくられた具象的立体

人間や動物、その住居、或いは怪獣、乗り物等具体的なイメージで作られたもの。
※子どもたちは成長するほどに抽象から具象へと進んでいきます。

美術展覧会の活動について

『いのちかがやく子ども美術展in Tokyo』について

この展覧会では、子どもたちが自由に描いた絵を中心に遊びの写真や動画を展示します。
「いのちかがやく子ども美術展」で、御覧頂く子どもたちの絵は、日頃皆さんがイメージされているものとは違うかもしれません。ここで子どもたちが使っているのは、不透明水彩絵の具、20号の馬毛の筆、4切または2切(半切)の画用紙です。

水は「いのち」のふるさとであり、最も根源的な自然素材でもあります。子どもたちは水に触れることを喜び、水と関わることで心を開放します。だから水彩絵の具は、原始時代を追体験すると言われる幼児たちにふさわしい素材だと言えます。この絵の具の泥んこに近いトロトロした感覚と馬毛の筆の軟らかさが、子どもたちの心を開放し、心象表現を可能にしていきます。また、太筆を使うことで面を描きやすくなり、子どもたちの閃きやアイデアをそのまま試しやすくなります。

自由な環境の中で「感じる」ことと「表わす」ことを絶え間なく繰り返す子どもたちの世界はまさに「アート」そのものです。また、その体験の積み重ねが子どもたちの豊かな育ちに繋がります。子どもたちは、遊び=生活を通して「感じる」ことから得たイメージを遊び(造形・描画・会話等)を通して表現し、さらに拡げ深めていきます。

11月18日(土)、25日(土)、26日(日)に開催する「絵を見る会」や「土田ヒロミ先生の子どもの写真を見る会」、「ギャラリートーク」、「大須賀隆子先生特別講演」等にも御参加頂き、子どもたちの喜びあふれる表現の世界について、『いのちかがやく』子どもの生活について共に学びを深めることができれば幸いです。

  • 命かがやく子ども美術展 in 東京

これまでの美術展開催について

第11回いのちかがやく子ども美術展 in ononomori

岡保と若狭の子ども達の絵/
ホテルうみんぴあ15周年記念イベントきらりアート展

熊川宿若狭美術館での、岡保と若狭の子ども美術展、ホテルうみんぴあ15周年記念イベントきらりアート展です。

かもと乳児保育園 令和5年度作品展
まちかどミュージアム

まちかどミュージアムかもと乳児保育園 令和5年度作品展 天聴の蔵での作品展は【子どもたちの園での活動と作品】をご親族の皆様にご覧いただきいという思いから企画いたしました。 初めての試みという事もあり至らぬ点もあったかと存じますが、お陰様で、盛況のうちに閉会することができました。 重ねてになりますが、作品展へのご来場、心より御礼申し上げます。今後とも、よろしく …

子ども美術文化研究会 研修会について

会員園の保育士による子どもとの関わりなどの実践発表を行い、保育士の資質向上と園の環境づくりに努めています。

令和4年度 光輪保育園 造形展

令和4年度 光輪保育園 造形展

熊本県 光輪保育園

子ども美術文化研究会 第1回全体研修

子ども美術文化研究会 第1回全体研修

1.目的 子どもたちは「自然に抱かれて、子ども時代を生きる」体験が不可欠です。自然に抱かれる情感体験はいのちのふるさと体験であり、子どもたちの意欲を高め、その生活を子どもたち自身の手に取り戻します。 情感体験によって高められた意欲は、水・砂・土・木・石などの自然素材に向かい、何かを創ろうとする欲求へとつながります。子どもたちは感覚総体としてのセンス・オブ・ワ …

機関紙の発行

本の出版・販売

いのちかがやく子ども美術展 in TOKYO 2020 紙上展覧会

いのちかがやく子ども美術展 in TOKYO 2020 紙上展覧会

昨秋に開催を予定しました第8回『いのちかがやく子ども美術度inTOKYO』展を、コロナ禍にともない中止いたしました。そこで、展示を予定していました子どもたちが自由に描いた絵と遊び=造形活動等の写真を、『誌上展覧会』としてまとめ、みなさまに見ていただくことを願って発刊する運びとなりました。

子どもの造形表現のプロセス:自然素材との遊びと絵

子どもの造形表現のプロセス:自然素材との遊びと絵

子どもの造形表現のプロセス:自然素材との遊びと絵(大型本)
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乳幼児の遊び、表現活動の参考資料としてご活用ください。0~5歳児クラスまで発達順に「遊び110例」と「絵画82例」のプロセスを掲載。
・ 園庭の遊びを豊かにする
・ 園庭の環境をつくる(砂・土・水・植物・木・石など)
・ 子どもと表現(造形と絵)を学ぶ

自然体験活動の開催

子ども美術文化研究会 会員園 子ども美術文化研究会ラボ 会員園専用